現場進捗(西区西野)

本日は、西区西野の現場です。

写真は11月5日のものです。















地下1階の壁配筋状況です。

鉄筋と型枠の空隙に断熱材を入れています。

断熱仕様は図面表記で、

FP板 t 65 A種3種(BⅢ) です。

FP板とは、一般的にスタイロフォームと呼ばれる

断熱材ですが、スタイロフォームって商品名なので、

通常、図面にはFP板と図示します。

FPとは「フォームポリスチレン」・・・・だと思います、多分。。。

発砲ポリスチレンという意味です。

FP板を簡単に説明すると、発泡体の断熱材
 
耐水性があり板状で適度な硬さをもっているので、
 
加工がし易くRCの打込みや外張り断熱工法
 
に適した断熱材です。
 
木造でFP板を使用する場合は大引間あるいは
 
根太間の床や土間床等の外周部対応などの
 
断熱材として用います。
 
余談ですが、スタイロフォームは、
 
ダウ化工 株式会社の商標名で正式名称は
 
「押出法ポリスチレンフォーム」
 
t 65とは65mmの厚さという意味です。
 
A種3種(BⅢ) とはFP板の等級(仕様)のことです。















壁の配筋から伸びている鉄筋組みは、

1階床梁です。

梁の鉄筋の長さが余ってしまい壁の中に

ゴチャゴチャと詰め込んでいるように見えますが、

これがとっても「大切なこと」なんです。

「定着」と言い鉄筋の引張力を保持するものです。

現場では「ノミコミ」なんて言いますが、

この呑み込み長さも重要で「余長」と呼ばれます。

定着も余長も実は細かい規定があるのですが、

イチイチ頭に入っていないので(一応、私だけ)、

現場に入る前に必ずテキスト(技術資料)

に目を通して、当然知っているような顔をして

現場に出向き、職人さんとやり取りする訳です。

定着長さや鉄筋の上下配置関係などの

是正や規定基準等を現場に伝えるのですが、

この細かい規定がスラスラ指示出来ないと、

カッコ悪いし、ナメられる訳なんですね。。。

鉄筋工事でのノミコミは非常に大切ですが、

私達設計者にとっても、ある意味大事です。。。















再び壁の配筋ですね。
 
オレンジの板が型枠です。
 
パネコートと呼ばれるコンクリートを打ち放し仕上げと
 
するときにコンクリート表面の肌がツルツルになるよう
 
型枠表面へウレタン塗料を塗ったものです。
 
通常のコンパネという型枠材より、やや高価なのです。
 
四角いところは窓です。
 
その窓開口に合わせて斜めに入っている鉄筋が、
 
開口補強筋と呼ばれる補強鉄筋です。
 
白くポチポチと規則正しく配されているものは、
 
型枠を固定する為にセパレーターという鉄の金物を
 
取付けるのですが、そのセパレーター間隔保持の為に
 
Pコンと呼ばれる白い円柱形のものを取付けます。

通常、コンクリート打ち放し仕上げに見られる、
 
丸いポツポツはこのPコンの痕によるものです。
 
このPコン割り付けも寸法を決めて、
 
デザインする場合があるのです。
 
 
 
予定していたUP写真が4枚控えています。。。
 
まだまだ説明したいことがあるのですが、
 
なんだか今日は長くなっているので、
 
次回に先延ばしさせて下さい。
 
 
 
 
 
20131124
 
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