現場進捗(東区東雁来)

今日は、以前紹介した東区東雁来で建設中の

「札幌版次世代住宅モデル住宅建設費補助金」

による住宅の続きを紹介します。



まずは1階の間取り図から。





















1階床面積は約76㎡(23坪)です。

居住エリアを壁で囲い込むコンセプトの平面計画です。

「囲い込む」なんて表現では、どこか閉塞感があるように

感じられる方もいるかもしれませんが、この計画、

一般的な暗く閉じた閉塞感や陰湿な雰囲気はありません。

むしろ適度な壁との距離により、隣地境界との緩やかな

緩衝帯としてこの壁があります。

あっ、少しウンチクのような説明になりますが、

この説明、まだまだ続きます。。。



次は2階間取り図です。





















2階は47㎡(14坪)と、コンパクトに納めました。

1階から2階へつながる動線や居室の配置は、

機能的な付加によりバランスさせています。

そして、この計画は敷地と住宅との関係です。

お隣の家との緩衝帯として壁を立ち上げることにより、

実質的な距離感を生み出しながら、その距離を曖昧な意味で、

「抽象化」したかったのです。


この壁は実質は閉じていながら、開いています。

というのは壁が存在することにより、壁が縁どる風景が余計に

際立つということがあると考えているからです。


壁で囲い込まれ、そして縁どられた風景や空の空間は、

この家に住む居住者だけのものとして、より一層引き立つことでしょう。

そして、この壁と住宅の間には、はっきりとした空間が立ち上がる

だろうと想像しながら、このコンセプトを創造しました。

                       
1階リビングからはウッドデッキを介して、敷地の空隙へ、視線と、

動線を促し、実際の広さや奥行よりも、より広く、そして、より遠くへ

と空間を活かしたかったのです。


もちろん、この壁に囲まれたエリアでは機能的な利用も想定しています。

駐車スペースであったり、家庭菜園スペースです。

一般的に機能的な意味を敷地に負わせてしまうと、敷地が本来

持っている奥行だとか、広がりみたいなものは損なわれてしまう

傾向にあるのですが、この隣地ギリギリまで設けられた壁により、

特別な中間領域になるだろうと思ったのでした。


その事を、この住宅に住まわれるお客様は理解して下さったのです。


決して、特別な仕掛けや仕様はありません。

ただ住宅の周りに3枚の壁を立ち上げただけです。

この壁は、西洋的な力強く個人を堅牢する「wall」ではなく、

我々日本人が慣れ親しんだ、日本的な「柱」のように曖昧で繊細な、

心や情緒を緩やかに繋ぐ、「結界」のような開かれた壁なのです。


長いっすね。。。

もう終わりにします。

次回は外観図なんかをお見せできたらと思います。



私・・・・、モノローグ的な独り言はペラペラ言葉が出るのですが、

他者の前では、いつもシドロモドロなのです。

どうしても人の前では赤面症や顔が引きつったりして、

どちらかと言うと閉じた人間なのですが、この文章を見た弊社スタッフは、

「何が開かれた壁だよ」・・・・

「お前が外部へ開いて、仕事取ってこい」

と、いう罵声が聞こえそうで、怖いです。




さて、、、営業がんばりまっす。




20131115

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